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【新学習指導要領】「生きる力」とは

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【新学習指導要領】「生きる力」とは

 新学習指導要領がいよいよ2020年(小)、2021年(中)、2022年(高)と出そろって来ました。小学生の英語教科化、プログラミングの導入など、各教育課程で大小さまざまな変革が導入されています。これら必修科目の増加、新教科の導入など比較的変化の大きい内容となっています。今回の新学習指導要領で掲げられている「生きる力」は、図らずも新型コロナウィルスの世界的パンデミックにより、子どもはもちろん大人にとっても「生きる力」の必要性を実感させたのではないでしょうか。

 「生きる力」には「予測困難な社会の中で、自ら課題を見つけ、考え、自ら判断して行動し、それぞれに思い描く幸せを実現してほしい」との願いが込められているようです。不確実性の高い社会(VUCAとも言います)を生き抜く力と言い換えてもいいかもしれません。やや抽象的な感は否めませんが、おそらくそうした発想からアクティヴラーニングや探究型学習といった教室での指導方法の変化につながっていると思われます。知識に偏りがちな指導から、主体的・対話的に、何を学ぶかよりもどの様に学ぶかに重点が置かれています。しかし一方で、「生きる力」は学校だけで養成できるものではないとも述べられており、家庭・地域の連携も通した開かれた教育課程が望ましいと述べられています。生きる力は学校だけでは完成せず、家庭や地域社会でのサポートが求められるということです。理念的には良さそうな内容ですが、現代社会の保護者は多忙で、家庭学習をきちんと見守れる保護者はどれだけいるのでしょうか。また、地域との結びつきに至ってはこのコロナ禍においては相当弱まっています。たしかに、「生きる力」が今後の社会で求められることは間違いありません。しかし、令和の時代、加えてパンデミックの時代において、このままでは理念倒れになってしまいます。願わくは、学校の特別活動の時間や探究活動の時間を「生きる力」が養成できるような時間として確保してほしいところです。教科の指導時間内だけでは時間が十分に確保できないだろうと思いますし、進学重視校であればなおさらです。生徒たちも課外活動や部活動で忙しく、放っておけばこれからの社会をどう生きようかなど真剣に考える機会を持たないまま卒業するでしょう。そうであるからこそ、私たち塾も含めた教育現場において、各教科がどう有用性があるか、なぜ学ぶのかといった点を具体的に説明してあげる時間を作ってほしいと思います。英語が必修化されたのであれば、英語が世界でどれだけ使われているかを示してあげたり、英語関連の資格が職業選択の幅を広げるといった実利的な面にも触れていいと思います。また、プログラミング教育であれば、プログラマーという職種の柔軟性や、AIや自動化が進んでいる店舗や工場の実例を紹介するだけでも反応があると思います。

 以上見てきたように、新学習指導要領「生きる力」はこれからの子どもたちに必要でありながら、実際に指導していくには現場での相当程度の工夫が必要と思われます。子どもたちは、パンデミックや自然災害といった予測不能の世界を生き抜いていく必要があります。教育業界の一角を担う塾として、まずは教科学習の面白さ、有用性、実社会とのつながりを少しずつでも生徒に伝えていければと思います。
 
2022年01月26日 14:33

【デジタル教科書】英語からスタート

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【デジタル教科書】英語からスタート

 2024年度からのデジタル教科書本格導入に先駆けて、今春から全小中学校にて英語のデジタル教科書配布が始まります。まずは音声利用にメリットのある英語からプレ導入としてスタートすることのようです。ネイティブスピーカーの発話を聞ける点に加え、デジタル教科書にはマーカー機能や貼り付け機能があり、生徒の記述回答を教室内で即時に共有できるといいます。英語での導入で課題を精査し、他教科での導入時の参考事例をこれから発掘できそうです。授業そのものの質と効率はデジタル教科書によっていかようにも上げられると思います。私立学校では以前から導入活用している例からもそれは明らかです。一方で、教科そのものの学力が激的に上がるかといえば、英語に関してはまだ難しいように思います。

 デジタル教科書による英語の音声読み上げ機能は発音を習得する上でも大いに役立つはずです。日本語寄りの発音に偏ったいわゆる「教室英語」からはだいぶ発音の質が上がるかと思います。しかし、デジタル教科書の音声機能だけで十分かといえば、実用的な英語という意味では少し弱いと言わざるを得ません。実際、リスニング問題が聞き分けられても、海外メディアのニュースや旅行先での会話が聞き取れないといった経験は多くの方がされていると思います。スピード、イントネーションの違い、どういう場面で使う表現なのかといった点はまた別の学習が必要です。問題なく英語を聞き、話せるようになりたいのであれば、英語ニュース、洋楽、英語動画といった生の音声に触れる機会を増やさなければなりません。その点、授業内にALTの先生がいるなら、ALTの先生の音読やシチュエーション練習といった方がよほど実用力は高いと思います。また、デジタルであろうと紙の教科書であろうと、音読練習で自らユニット内容を読み上げる練習も語学力向上には有効です。デジタル教科書のなかった時代の英語の達人たちも、ひたすら音読をすることによって語感をマスターしたといいます。このように、教科書のデジタル化は授業自体の効率アップ、先生の負担減という面ではメリットがありますが、教科自体の学力向上はやはり各自の学習努力にかかっているといえます。
2022年01月25日 14:56

[リモート授業]大学生活編

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【リモート授業】大学生活編

 2020年から始まった新型コロナウィルス対策の一環として、大学でも休校・リモート授業の流れが押し寄せました。本来、大学でのリモート授業の上限は卒業必要単位124単位の内60単位と大学設置基準で定められています。コロナ禍において、この上限単位が一部緩和されています。しかし、直近の大学の動きを見ると、2021年秋に緊急事態宣言が解除され、2022年度からは積極的に全面対面授業に戻そうとする動きがあります。東京工業大学や慶應義塾大学は、学部段階の授業は9割以上を対面授業に戻す方針を表明しています。一方で、早稲田大学や上智大学は対面7割、リモート3割を柔軟に取り入れていくようです。対面で有効な授業と、リモートが適している授業とがあるという事だと思います。個人的にも、対面とリモートを教育効果を見極めながら併用していく方針が大学にとっても学生にとってもメリットがあると思います。それはやはり、大学での学びとは講義のみにあるのではなく、キャンパスという場所そのものから得られるもの、人との交流で得られるものが大きいからです。

 たしかに、数百人規模を収容できる大教室での講義には不安が残ります。一定人数を超える講義のリモート授業化は感染症予防という観点からも有効であると思います。また、感染予防という面以外に、授業を受ける際の物理的な面もカバーできます。人数が多すぎて授業の声がよく聞こえない、黒板・スライドが見えない等の大教室特有の問題解消にも有効です。一方で、大学で学ぶ意義は講義だけにあるわけではありません。小中学生が、学校で学ぶことが勉強以外に人間関係構築、生活指導、集団行動、部活動など多岐にわたるのと同様、大学生がキャンパスという場所で学ぶのは学問のみにあらずです。たとえば、どういう講義・ゼミ・実習を選択するかという判断そのものが、すなわち将来の進路を考える特殊な瞬間となります。大学の講義というのは学問のほんの入り口に過ぎず、興味を抱けばその先の研究職へ足を進めるもあり、留学するもありです。逆に、早々に学問に見切りを付けたならば起業、就職へとコマを進めればよいだけです。見切りがついたということ自体も一つの気づきです。また、講義という場を離れて、サークル・ゼミ活動という場でも小中高とは規模の違う活動、伝統、人との出会いが見込めるでしょう。自分と異質の能力や才能と出会うことは、自分を客観的に見る良い機会となります。このように、表向きに提供される授業や施設以外の隠れたカリキュラムと呼ばれる文化資本を享受するには、大学に直に通学するという行為が欠かせません。もしリモート授業を見るだけで卒業できるのであれば、それは4年間「大学で学んだ」とは言えず、実態は4年間動画を見ていただけといっても過言ではありません。

 最後にもう少し小さい例を上げれば、大学のある街へ通学するからこその冒険や発見があります。東京山手線圏内の大学生であれば、主要ターミナル駅のインパクトに圧倒されるでしょう。ここで経済、政治が動いているのかと感動すら覚えるでしょう。紀伊國屋書店や八重洲ブックセンターに感動する人もいるでしょう。こんなに本があるのかと。そうした圧倒的な街のパワー、魅力を感じ取るためにも通学という経験は意味を持つと思います。リモートだと引きこもりがちになる、友人と出会えないといった生活事情のみならず、この様な移動そのものに発見と気づきのチャンスが眠っていることも忘れてはなりません。
 
2022年01月23日 17:32

【2022共通テスト】センター試験も含めても最高難度

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【2022共通テスト】過去最高難度

 2022年の共通テストは、大方の予想通り難化しました。しかし、塾業界も驚いたのがその難易度が過去のセンター試験も含めて最高難度であったことです。平均点の速報では、数学IAが40.25点、数学ⅡBが45.89点、国語が108.79点、その他、前年の点数よりも20点以上下がった生物50.08点など、英語や地歴公民などを除けば軒並み低い点数が並びました。これまでの模試から想定して来た点数より大幅に下がってしまった生徒が多数発生しているはずで、共通テストのみで合否判定を図る予定だった受験生にとっては本当に滑り止めることができるのだろうかと不安になっていると思います。最終的な出願先は学校の先生、塾・予備校等と相談して決めることになると思いますが、自分が当初目指していた大学にできれば挑戦してほしいと願っています。というのも、受験生の伸びとういうのは、1月の共通テスト明けからも期待でき、最後の頑張り時がこの1~2月だからです。高校によっては自由登校になり、模試もないこの時期こそが一番演習と過去問の復習に打ち込める時期です。そして、この学習努力は国公立二次、私立の入試において必ず結果となって表れてきます。受かる生徒というのはこの1~2月を無駄にしません。
 最後に私自身の経験も補足すると、1月から2月にかけての最終期間が受験生として一番熱かったと思います。たしかに、塾で働く身になった今から振り返れば、あれは非効率だったとか、あれを繰り返せばよかったとかアドバイスは無数に思いつきます。しかし、生徒にもたまに話すのですが、あの時の受験期に戻れればと願ったことは一度もありません。一日1日に余力を残さず、あれ以上はできなかったと思えるほど打ち込んだからです。最終的な結果に納得できる受験生は、およそこの考えに共感するはずです。今から勉強法を変えたり、参考書を新しくする必要はありません。これまでの自分の学習スタイルに自信を持ち、入試当日まで不屈の精神で立ち向かう。それだけです!
2022年01月20日 15:23

【2022共通テスト】英語と世界史

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 [2022共通テスト] 英語と世界史

 今年もやって参りました冬のビッグイベント、共通テスト(旧センター試験)。教育業界の流行は大学教育からトップダウンで形成されることが多いため、共通テストを分析することは業界の先を見る意味で大切な取り組みです。ベターアップでも講師仲間と手分けして各教科解き、去年から始まったばかりの共通テストの傾向を探りました。塾長の私が解いたのは世界史B(86/100点)、英語リーティング(94/100点)という結果でした。世界史はもう少し古代ローマ・ギリシア、1945年以降の現代史を出題して欲しかったところです。文化史も出題が少なかった印象で、その分大まかな時代観と、同時代の別地域の状況(ヨコの世界史)を問う設問が多かった気がします。問題量は例年通りです。傾向としては、文化史・テーマ史的なピンポイントの出題が減った点、ある特定の時代の世界の歴史的つながりを聞いてくる点、史料と読み取りが増えたが、その分ヒントも史料の中から見つけられる点が挙げられます。世界史Bに関しては、従来通りの学習法で十分対応可能であると考えています。細かい単語を聞いてきたり、難問を出さなくなったことからも、国公立受験生にとっては有り難いことだと思います。逆に、私立志望生は大きく差をつけられないので、着実に目標点を取れるトレーニングが必要です。 
 英語に関しては昨年の問題からの踏襲で、リーディング100点/リスニング100点でリスニングの比重が増した点、アクセント・語彙、文法・整序問題、会話問題がなくなった点がやはりポイントです。アクセントや会話問題については、リスニングの中で実力が測れるので、リーディング問題から外されたとしても納得はいきます。個人的に残念なのは、文法や整序問題といった、勉強量に比例して得点できる設問がカットされてしまったことです。センター試験においては、英語が苦手な受験生に対してはまずこの文法問題を確実に押さえるという指導が有効でしたし、そこから得点アップへとつなげる自信の付けどころでもありました。これら削減された分増えたのは、広告、案内文、授業レポート、プレゼンテーションといった読解問題です。一つの長文を深読みさせるのではなく、短文〜中文程度の量の文章を素早く処理する能力が求められています。リスニングにおいても、表や図を見ながら話の脈を追い続ける処理能力が求められます。TOEICテストをイメージして頂くと分かりやすいと思います。要するに、細かい語句や文法はさておき、実生活に即した英文をさらりと読みこなせる学生は高得点を取りやすく、逆に、単語や文法が完璧でも読解トレーニング不足だと得点が伸ばしにくいものとなっています。対策としては、普段の学習においては教科書の音読や速読を取り入れるなどして、英文を前からつっかえずに読み進める脳回路を少しでも早く形成することです。文法問題はもう解かなくていいのかどうかは、共通テストと国公立大学にしぼっているならば減らしても影響は少ないです。一方、私立大志望生や文学、語学系学部を志望する学生であれば英文法は入試の形態に関わらず学習すべきです。英文法を深掘りすると、言語系統のルーツや歴史的背景が見えてくるため、文系志望の学生にとって大学入学後に役立つ可能性があります。以上、まとめると、英語の傾向としては読解力重視、リスニング重視の流れにあります。共通テストをこれから受験する予定の高校生はこの点を踏まえて普段の学習内容を組んでいきましょう。
2022年01月17日 17:28

【つくば】パンの街

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【つくば】パンの街 

つくばにはパン屋さんとお菓子屋さんがたくさんありますねと、県内の他市町村の方々からよくお聞きします。たしかに、ちょっとしたおやつやお土産にお店を探すと、つくば市内には素敵なお店がたくさんあります。ネットの検索ではパン屋さんだけで50~60軒ヒットします。有名チェーン店ももちろん進出していますが、つくばに根づいた地元発祥のお店が多いのも魅力の一つです。さらに、研究都市という土地柄から、県外・海外からの転居者の方が多く、外からの刺激もつくばのグルメカルチャーに大きな影響を与えています。伝統的なフランスパン、重厚なドイツパン、生地に工夫を凝らしたイタリアパンなど、様々な人の好みに対応できるのもつくばの強みです。ちなみに、写真にもある通り、Boulangerieとはフランス語で「パン屋さん、パン工房」を意味します。同じくBakeryもパン屋さんですが、こちらは英語です。

 生徒面談の際には、生徒の将来の夢を聞くことにしています。近年では、プロゲーマーやゲームクリエイター、声優といった職業を子どもたちから聞くようになりました。だから、勉強よりゲームが大切だと生徒は言いたい訳ですが、すかさず私はプロゲーマーには高学歴が多い事実をしっかりと伝えます。そんな中、将来はパン屋さんになりたいという小学生がいて、きっと日頃からおいしいパンを食べていて、良いお店に出会っているんだなと感じました。小中学生、特に小学生が語る将来の夢は、普段目にする職業から答えることがほとんどです。ということは、パン屋さんになりたいと教えてくれた生徒はきっと、地元のパン屋さんに通ったことがあり、そこでユニークなパン、おいしいパンに出会っているに違いないのです。令和の時代にパン屋さんなんて古い、とはつくばに住んでいる限りあまり思いません。人気のパン屋さんでは時間を逃すと希望のパンは完売しています。各店舗ユニークに発展を遂げていて、地元の食卓をきっちりと押さえているのです。最近では、店内レストラン、カフェを併設する店舗まであるくらいです。食文化を重んじる地域をきちんと選べば、パン職人・パン屋さんとして生きていくことは様々な可能性を秘めています。つくばにお越しの際は、ぜひお気に入りのパン屋さんを見つけてみて下さい。
2022年01月14日 15:58

インターアクト部ー水城高校の取り組み

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【インターアクト部】
水城高校の取り組み


 茨城県水戸市にある水城高校は剣道や陸上競技などスポーツでの実績が高いことで知られていますが、文化部の活動も活発です。今回は、県内でも珍しい地域交流やボランティア活動を行うインターアクト部の活動事例を紹介します。インターアクト自体は社会奉仕活動を意味する取り組みで、高校の部活動や地域のボランティア団体によって様々な支援・奉仕活動を手掛けています。水城高校のインターアクト部は、食糧支援・配布支援活動の一つでるフードバンクのサポートとして、食材の箱詰め作業や子どもたちへのメッセージカード作成に取り組んでいます。

 2020年以来の新型コロナウイルス感染拡大に伴い、食料の無償配布や子ども食堂などを行うフードバンク事業は大きく注目されると共に、多くの人々へ温かさと希望を与えて来ました。フードバンクが取り扱う食糧数量と利用する世帯数は増え続けている一方の様で、生活不安や不況下における自助の限界、公助の遅れや支援不足の表れの様に感じます。こうした欠陥を補うものが共助にあたる無償支援プロジェクトやフードバンク事業です。水城高校の事例の様に、学生の内から共助の存在を知り、自ら支援に参加できることは貴重な経験であり、社会に出てからの考え方や人との関わりに大きな影響を与えると思います。欧米の大学ではこのようなボランティア活動や課外活動を入試や特待生の条件として高く評価する様ですが、日本国内の大学ではまだまだ加点評価される制度が少ない現状です。もっとも、入試や成績に及ぼす効果以上のものがインターアクト部の活動にはあると思います。実社会の課題と向き合い、学生の自分たちができる範囲で参加してみる。そこから得た気づきや疑問点、興味や不満といった感情を基に議論、学習する。こうした主体的な行動が、学生にとって真の学びにつながっていくように思います。
2022年01月08日 18:25

think like a monk

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Think like a monk - 僧侶思考

 少し分厚めのハードカバーですが、ジェイ・シェティ著の「THINK LIKE A MONK」をご紹介します。本の系統としてはマインドフルネス(瞑想)系に近い内容となっていますが、一般的なマインドフルネス系の本が瞑想の方法や脳科学的な効能について多く述べているところ、本作はジェイのインドでの僧院における修行経験を基に生き方や考え方に焦点を置いた作品となっています。ビジネスマンとしてのキャリアを捨ててまで僧院で修行したジェイですが、結果的には現代世界に戻って講演・コーチング活動をして僧侶思考を広めています。その成果の一つが本作品というわけです。

 私自身マインドフルネス系統の本や動画をたくさん見て来ましたが、本作品は技術的な側面ではなく、より内面、自分の心の在り方にポイントがしぼられているように感じました。それはやはり、ジェイ自身がたくさんの煩悩を抱えた状態で僧院に入り、修行を通して得た気づきを具体的に記してくれているからだと思います。一例を取り上げると、朝の掃除です。僧院に所属して最初の頃のジェイは掃除に不満タラタラです。しかし、毎日続けていく内に、そうした不満や文句自体が心の中のがらくたであると気づきます。実際の掃除を通して、心の中も掃除をしているというわけです。これはマインドフルネス系統の本では座禅やヨガに相当する、単一動作(シングルタスク)に当たります。毎日の生活にひたすら掃除といった単純な動作の習慣を取り入れることで、頭の中の雑念を取り払うという修行です。そうして初めて、クリアになった自分の心と向き合う時間が訪れると言います。ジェイの言葉を借りれば、「埃を落とさない限り、本当の自分は見えてこない」。感情、周囲の意見、世間体、そうしたまとわり着いているものを取り払わなければ自分の本来の姿、望みが見えてこないということです。

 僧侶の思考に磨きをかけつつ、師匠や先輩僧侶らと語り合う中で、ジェイは自身が残りの人生で取るべき行動をはっきりと自覚していきます。一人ひとりが本来の生き方、魅力を発揮して生きていけるように、それを伝えるために世界に発信していきたいと自覚します。その際にジェイは、ダルマという仏教用語を用いています。ダルマとは、人間がそれぞれ持つ使命や生き方の柱といったものですが、ジェイはダルマを現代風にとらえ直しています。すなわち、自分はこれが大切・好きだという情熱、そしてそれを自ら実践できる専門的能力、そしてそれが他者や社会に役立つものであるという有用性の掛け合わせがダルマであると言います。
 
 読み終えて、学生の内からこうした考え方ができればよかったのにと少し思いましたが、ジェイ自身がそうだった様に、生き方の転機や行動には不思議なタイミングがあり、昔を後悔しても始まりません。今取り組む勉強、仕事がダルマに沿っているかを考え、そうであれば日々精一杯行う。仮にまだ分からないのであれば、心の埃を落としながら内面の声を研ぎ澄ましていく。その繰り返しです。僧侶思考をぜひお試し下さい。


 
2022年01月06日 17:43

全国学力テストー上位校の分析

【全国学力テスト】トップ常連校の強み

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2年ぶりの実施となった2021年度全国学力テスト。緊急事態宣言下の学校休校やリモート授業による大番狂わせが見られるかと思いきや、例年の上位校は今年もランクを維持。国語・算数の合計平均点で見ると、小中学校共に1位は石川県、2位は秋田県・福井県(中学校同率2位)。小学生3位は福井県と東京都。東京都の躍進が見られた他は、北陸勢と東北の秋田県が例年通り上位にランクインしました。ちなみに茨城県は小学生国語16位・算数13位、中学生国語30位・数学25位。中学生のランクが国語・数学共に前回調査よりも10位以上下落しています(茨城県教育委員会)。
 北陸の公教育や秋田県の学校教育の特徴はこれまでもメディアや教育雑誌で多数取り上げられてきました。これら上位常連校はコロナ禍にあっても教育立県のポジションを失わず、伝統的な公教育の効果は短期間では崩れない盤石なものであることが明らかになりました。北陸県のテスト結果の特徴は、国語・算数共に記述解答への正答率が高いということが言われています。記述回答への抵抗感がない、あるいは文章題への抵抗感がないことの表れかもしれません石川県や秋田県の学校では、授業中での生徒の発言や課題解決の時間を積極的に取り入れており、知識に偏らない授業が展開されています。いわゆる、対話型授業、探求型授業と呼ばれるスタイルです。この授業スタイル自体は、他の都道府県の学校も取り入れていますが、長年の教育成果の積み重ねも考慮すると、学力テスト上位校の学校は対話・探求型の授業に習熟していると考えられます。その他、多くのメディアで指摘されていることですが、家庭学習の支援が早期から伝統化されていることも大きいと考えられます。例えば、秋田県の指導する家庭学習は基本的に365日毎日行うものです。ノートに学習内容や調べ学習を記し、教師がチェック・コメント。ペースの速い生徒は年間に十数冊のノートを家庭学習として積み上げるそうです。生徒は自ら興味があるものならば生物の特徴や戦国大名などを次々に調べて来て、大切そうに見返す姿も見られるとのことです。もちろん、多くの学校が採用しているようなドリルに取り組む生徒もいるようですが、やはり繰り返す回数が他の都道府県と比べても多くなる傾向にあります。家庭学習の指導の充実は通塾率の低い北陸県や秋田県の大きな支えでもあり、毎日の積み重ねが教育成果となって表れることを示しています。茨城県も学校の方針によって家庭学習ノートがあったりなかったりしますので、課されている生徒は積極的に活用することを推奨します。もちろん、塾に通っているという生徒は塾の宿題とのバランスを図りながら活用していきましょう。1日1ページでも2ページでも、日々の学習の集積が進級や進学、受験の時にアドバンテージとして効いてくるはずです。
2022年01月04日 15:18

異次元ー全日本選手権2021@埼玉スーパーアリーナ 羽生結弦選手

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【異次元】
全日本選手権2021 羽生結弦選手


 2021年12月26日に行われた今年のフィギュアスケート全日本選手権。埼玉スーパーアリーナで1万7千人の観客が今年最後の演技を見守ります。注目は男子フリー第4グループ最終滑走に姿を現した羽生結弦選手。この日、羽生選手は国際スケート連盟非公認ながらもフリー世界記録の211.05点を挙げることとなります。水色のフィギュアドレスに金色の刺繍と黒の帯を合わせ、華やかながらも和を思わせる雰囲気。その表情、佇まいを見た瞬間、羽生選手は他の選手と違う所を目指している、自分の思い描くスケート像と勝負していると伝わってきました。「天と地」の音楽に合わせてなめらかに滑走がスタートした最初のジャンプ、公式戦では前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に挑戦します。素人目には成功したかに見えましたが、回転不足の判定で、クワッドアクセル成功とはなりませんでした。アクセルはジャンプして片足で着氷する技ですが、着氷時に両足がわずかに氷にかかってしまったようです。その後の演技も圧巻で、ノーミス。会場の空気を支配するとは正にこの事だと見せつけられました。
 今回の全日本選手権は2022年2月の北京オリンピックの代表選考も兼ねていました。もし出場権獲得のみに焦点を当てるなら、ミスの少ない磐石なプログラム構成で臨む選手もいる様で、実際にフリーの演技中にジャンプの種類を変更する選手も見られました。その中で、羽生選手は誰も成功したことのないリスクの高いクワッドアクセルに挑みました。ジャンプを得意とする羽生選手でも未だ公式大会で成功したことのない大技で、回転速度と対空時間の維持が非常に難しいとされています。このジャンプに羽生選手は今季ケガと闘いながらも、1000回以上練習に費やしたそうです。今回の男子フリーでは他にも、北京オリンピック出場権を獲得することとなる宇野昌磨選手や鍵山優真選手もおり、非常にハイレベルな大会でした。しかし、冒頭でも述べた通り、羽生選手の演技だけはやはり「異次元」。みんなと同じ大会に出ていながら、別の何かと競っていると思わされました。羽生選手は代表決定後のインタビューでも、「クワッドアクセルを飛ばないなら北京オリンピックを目指す意味がない」と述べており、「オリンピックは発表会ではない。勝たなきゃいけない場所」と強調しています。つまり、クワッドアクセルはオリンピック3連覇へ向けての必殺技でもあり、かつ、自分が競技を続けるモチベーションであることが分かります。この想いが、観客に圧倒的な感動と異次元の演技を見せた理由だと思います。
 スケートという競技から離れて考えると、私たちもそれぞれの環境や仕事で「異次元」を目指して努力する気持ちが大切だと思います。自分との闘いである学習や受験勉強はなおさらです。それぞれが自分の持ち場で努力することで、誰かに感動を与えられる機会が来るかもしれません。羽生選手の演技から、そう思わせる力強いメッセージを感じました。
 
2021年12月29日 19:12
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