[カッケー] 三四郎・相田さん

今回はお笑いコンビ三四郎の相田さんの著書「サマ」をご紹介したいと思います。ライフスタイルにかっこいい(カッケー)を追求した結果、理想を手にいれ、時には滑稽に映る相田さんの生活風景が垣間見え、エンタメとしての面白さを含んだ作品となっています。
カッケーを目指す上で大切なのは、なんといってもその人の価値観です。ここでは相田さん流のカッケー価値観をいくつか見ていきたいと思います。例えばファッション。相田さん流に言うと大きなブランドロゴや名称が目立ち過ぎるのはナンセンス。Tシャツやバッグにしても、ブランドロゴありきではなく、機能美であったり素材・質感が高い仕上がりである方がカッケーのです。デザイン面から言うと、ありそうでなかった服。ちょっよした裁断の工夫や着た時のフィット感が良い服こそがカッケーのです。また、家電製品についてはよりシンプルな価値観で語っています。それは、大は小を兼ねるということ。性能、価格においては高い方を迷わず選べということです。掃除機でいえばダイソン一択とまで宣言しています。家電製品に関しては、部屋のサイズ感や用途が異なるため、相田さん流に「大は小を兼ねる」という理由だけで購入するのは実際のところ難しいです。そこを、本作品の中で相田さんはどんどん高い方を買っていくのですが、上手く使えたり使えこなせなかったりする様子がまた笑いを誘います。
私たちも成長するにつれて独自の「カッケー」価値観というものを身につけて育ちます。それは芸能人であっても一般人であっても同じだと思います。万人に理解される必要もないし、時には失敗したり修正したりしながらそれぞれのカッケーを確立してゆくのだと思います。相田さんのカッケー価値観を参考に、自分の中の基準を改めて考えるよい機会となりました。
2023年01月27日 14:06