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☆研究学園校ブログ☆

[超自習法] ウルトララーニング

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[超自習法] ウルトララーニング

 今回はどんなスキルでも最速で習得できるウルトララーニングを、「超・自習法」(スコット・H・ヤング著)よりご紹介したいと思います。本作は著者のスコット氏がMIT(マサチューセッツ工科大学)に通学する事なくMITの在学生よりも短期間に学習を達成させた経験から導かれています。

 ウルトララーニングは大きく9つの原則から成り立っています。①メタ学習(初めに学習の地図を描く) ②集中(ナイフを研ぎ澄ます) ③直接性(一直線に進む) ④基礎練習(弱点を突く) ⑤回想(テストする) ⑥フィードバック(パンチから逃げない) ⑦保持(穴の空いたバケツに水を入れるな) ⑧直感(深掘りする) ⑨実験(探求する)の9つです。この中から、テストや受験勉強にも応用できそうな原則をピックアップしてみました。一つ目は①のメタ学習です。実際の学習を始める前に、試験方式や科目、配点などを俯瞰して、学習内容の優先順位や重点箇所を明らかにすることです。指導者や達成者に直接話を聞いたり、合格体験記などから情報を集めるのもこの段階に含まれます。二つ目は③の直接性です。これは、目指している実際の試験やテストに即した学習をするということです。学習の初期段階として、知識事項をカードやノートで暗記すると思いますが、実際の試験ではその単語がそのまま出てくるとは限らず、問題文中や回答のヒントにとどまることがあります。ですので、暗記した知識は実際の試験で問われる形式で演習したり、問題に当たらなければならないということです。過去問や問題演習が大切な理由も、この直接性が活かされるからです。三つ目は⑤の回想です。覚えた知識やスキルは、定期的に思い出す経験がなければやがて忘れ去られていきます。多くの学習機関で確認テストやチェックテストが設けられているのも、知識の忘却を防ぐために設けられています。テキストや講義を受けただけでは知識の定着は不完全なため、学習直後、一定期間後、試験前などスパンを決め、回想を意図的にはさむ必要があります。
 超自習法は天才ではないけど何かを達成したい人や、試験をクリアしたい、技術を習得したいなど多くのラーナーに寄り添ってくれるはずです。受験勉強やテスト勉強にも応用可能なので、上記①〜⑨の学習原則を意識して目標とする点数、スキルを目指してみてはいかがでしょうか。
 
2023年08月07日 20:06

[勉強]勉強法の極意

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[勉強]勉強法の極意

 今回は集団、個別、家庭教師、映像授業...あらゆる形態の受験指導を経験した秋山氏による著書「勉強」より、勉強の極意とは何なのかを考えていきたいと思います。
本作は勉強に関する指導論のみならず、生徒・保護者対応、進路指導まで踏み込んだ運営面に関するアドバイスも満載で、受験生のみならず塾講師が読んでもためになる一冊です。

 まず、小学生や中学生など、精神面が完成されていない学年に向けてできることは、「生徒の勉強そのものを褒める」ということです。目標とする点数や学習量に対して、どの程度学習できたか、習慣化できたか、その姿勢を評価する必要性を述べています。ある程度自発的に学習できる高校生、大学受験生と異なり、小中学生に対する指導はこうした学習に対する向き合い方、取り組み程度、課題をこなすといった観点から見守るとよいそうです。そして、学年が上がるにつれ、学習の技術的側面や演習量の確保といった次元へと指導スタイルを柔軟に変化させていきます。

 勉強の具体的な極意について、たとえば文章題や応用問題への向き合い方があります。応用力が身につかないなどよく話題として出てきますが、その原因はもう少し手前の基礎・基本がしっかりできていないことにあると言います。「しっかり」できているとは、その問題を百発百中できるという意味です。大人が足し算や九九の掛け算を間違えないのと同程度の完成力が「しっかり」なのです。ここの見極めが甘いまま先に進んでしまうと、文章題が解けない、応用が利かない、イージーミスが多いなどという現象が出てくるのです。「しっかり」は英単語などの暗記モノにも言えることで、単語帳を覚えるのであれば、3周では少なすぎます。5周、10周と繰り返し目に通し、しばらくは忘れない程度になって初めて暗記したと言えるのです。

 このように、勉強の極意はごく初歩的なところにあります。基礎・基本を「しっかり」行うことができていれば、その先の個別具体的な科目学習や演習は自ら主体的に進めることができるのです。そういう段階にある生徒は個別指導や映像授業、どんな指導形態でも成績を伸ばしていくことができるでしょう。逆もまた然りで、学習の基礎・基本が抜けた状態では一流のクラス授業、有名講師の映像指導を受けても活用しきれないということです。まずは上記の勉強の極意を身につけた上で、自身に合った指導形態を見つけてみてはいかがでしょうか。
2022年12月24日 13:05

[超習慣力] 強い意志はやっぱり不要だった

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[超習慣力] 強い意志はやっぱり不要だった

 
今回は習慣とは何か、そして習慣はどう作られるかについての良書「超習慣力」(ウェンディ・ウッド著)をご紹介します。受験勉強から普段の学習にまで活かせる内容が多く、ゴールデンウィーク期間に一気読みしてしまいました。

 本書では習慣の事を「状況がもたらす合図とその状況から生まれる報酬のための行動の繰り返し」と定義づけています。歯磨きを例に取ると、起床時や就寝時が歯ブラシを取る合図となります。そして歯を磨くと口内が清潔に保たれるという報酬があります。この一連の行動を小さい頃から何度も繰り返しているから多くの人の習慣となっているわけです。ところで、今挙げた歯磨きや普段行っている日常のルーティーンに、強い意志や目標設定などが必要だったでしょうか。何となく続いている、そうするのが自然な流れだからやっているというのが実際のところではないでしょうか。本書ではダイエットや筋トレ、食習慣といった誰もが習慣化を目指す代表例から、意志の力や行動力に頼らない方法を探っています。

 とりわけ重要だと感じたのが「状況設定」です。習慣化しやすい環境を作ることとも言い換えられます。ランニングを例に取ると、上手く習慣化されているランナーは走りに出かけるまでの摩擦が少ないという特徴があります。シューズやウェアが用意されている、走るコースが決まっている、走る時間帯が決まっているなどの状況が設定されており、仕事終わりや食後のタイミングが合図となって気づいたら走り出しているというのが習慣化されているランナーです。一方で、ジムの会費まで払ったのにランニングが続かないという場合、お金を払ったというだけでは状況設定が曖昧で、繰り返し走る合図が形成されていないということになります。

 上記で定義づけられた習慣の力は、あらゆる分野に応用が効きます。受験勉強で考えても、一見強い意志と行動目標が全ての様に思われますが、まず整えるべきは状況設定です。塾・予備校という場所を勉強の合図として使う、塾に通わないのであれば特定の時間は机の上でテキストを広げている状況を作ることから始めるのです。このとき、状況設定を妨げるスマホ、ネット動画、ゲームという存在は「摩擦」となり、習慣化を妨げます。摩擦を取り去るのにも意志や目標は必要ありません。摩擦は無いに越したことはありませんから、勉強をし始めるタイミングで手元にない、視界に入らない、触れていない状況を作りさえすればよいのです。勉強ができる子は意志力が強いに違いないと想像しがちですが、正しくは勉強ができる子は「勉強する状況設定(環境)の中にいる」ということになります。こうした勉強の合図が入りやすい環境を普段の生活にいかに組み込むかが、少なくとも義務教育段階の子どもたちには重要なターニングポイントとなります。学校や家庭内で「状況設定」が難しい時のために、塾や予備校が存在していると言っても過言ではありません。自らの責任で時間管理や行動管理ができる様になる年齢までは、先手を打って習慣化の仕掛けを生活に取り入れる必要があります。
 
2022年05月06日 15:33

[英語学習] 同時通訳者

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[英語学習] 同時通訳者

 
日本には英語学習の教材や方法論が数多くありますが、語学を極めた同時通訳者はどの様に英語を学習したのか。そしてどのようなモチベーションを持って英語学習を続けたのか。「不登校の女子高生が日本トップクラスの同時通訳者になれた理由」(著・田中慶子)には英語を学ぶ日本人に対する温かいメッセージが込められています。

 日本の学校生活に馴染めず、不登校、フリーターを経て半ば逃げる様にしてアメリカへホームステイ留学した田中氏。当初とくに得意ではなかった英語に囲まれた生活、膨大な量の大学からのレポート課題にも必死に喰らいついて卒業をします。膨大な量の英文を読みこなすために工夫した速読法が、各段落の冒頭と最終結論をメインに読解するという方法でした。これはパラグラフリーディングと呼ばれる読解手法の一つで、塾や予備校でもしばしば指導されるスキルです。これを留学中に自然と身につけたということです。華やかな印象のアメリカとは少し違った留学生活だった様ですが、ここでの語学の自信を元に、日本へ帰国後はいくつかの外資系会社、NPO法人勤務を経て同時通訳者のポジションを得るに至りました。

 留学先のアメリカ最古の名門女子大マウント・ホリョーク(1837年創立・Mount Holyoke College)で、創設者のGo where no one else will go. Do what no one else will do.(他の誰も行かない場所に行き、他の誰もやらないことをやりなさい) という言葉は、日本の教育や社会に馴染めなかった自分でも、みんなと同じでなくてもよい、できる事を開拓していく人生もいいものだと田中氏を勇気づけます。その後、成り方も分からなかった同時通訳者という職を得るために、「顔が筋肉痛になった」ほど必死の発音と聞き取りのトレーニングに励みます。プロの同時通訳者となってからも、言葉と表現の学習に終わりはないと言います。曰く、「exciting」と「comunity」にピッタリ一致する日本語はいまだに見つからないと語っています。

 本作には留学中の話はもちろん、英語学習についてヒントとなるお話が随所に登場します。しかし、私たちが想像していた様なスペシャルな学習方法は見受けられず、ごく単純な聞き取りの繰り返しや発音練習の繰り返しでした。また、モチベーションは他者から与えられるよりも、内から湧き出るような興味や短期目標(留学、テストスコア)の方が大きく人を動かすことも読み取れました。受験やテストを短期目標の一つとして意識し、内なるモチベーションを呼び起こして頑張っていきましょう。
2022年04月30日 17:11

[医学部] 普通の環境から環境から目指すには

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[医学部] 普通の環境から目指すには

 冬から春先にかけて、新聞や広告チラシでは塾の広告が増加してきます。年間を通してCMや広告を出している大手塾のみならず、中規模塾や首都圏の珍しいタイプの塾も広告を打ち出してくれるのがこの冬から春にかけての募集シーズンです。数は少ないですが、医学部専門予備校も広告を出しており、やはり普通の塾とは料金体系もカリキュラム構成も毛色が違うなといつも新鮮な気持ちで読んでいます。

 一方で、そうした医学部専門予備校に高校在籍中から、あるいは浪人生として本科コースに通えるのは教育資金が潤沢にあるご家庭か、一度社会人を経て資金を貯めて来た学生に限られるのではないかと思っています。医学部に精通した専任講師による対面指導に加え、場合によっては寮を契約することもあるでしょう。直前期ともなれば、小論文や面接対策、志望校別対策講座も設定されます。これらを全て受講した場合、生活費も考慮すると年間を通して数百万円は必要となってきます。既に親族の中に医学系の方がいたり、高校生になる前から医学部を明確に目指しているご家庭を除いて、受験をする段階でここまで費用負担できるのは普通の家庭では少数ではないでしょうか。

 では、ごく一般的な家庭から医学部を目指したい場合どうするか。考えられる方針は2つあります。1つは、医学部コースや難関国公立・医系進学クラス編成のある地域のトップ校に入学するという方法です。茨城県内でいえば、江戸川学園取手や土浦日大といった私立校、県立高校では水戸一校や土浦一高、並木中等などに合格すれば難関、医系に特化した授業を受ける事が可能です。加えて、資金に余裕がある場合は地域の医学系を指導できる塾、あるいは東進ハイスクールの様な難関校受験のコンテンツを提供できる映像塾を活用したいです。指導者や学生スタッフの中に現役の医学部生や指導実績のある講師がいればなお良いでしょう。

 もう一つの方法は、主に地域のトップ校に入れなかった場合のケースです。こうした場合、学校の授業を受けているだけでは医学部合格の実力を養成することは難しいと思われます。最初のケースと同様、まずは地域の医学系を指導できる塾、予備校を活用する事が得策です。学校では提供されることのない医学部に特化した情報や指導を得られるということから、何らかの形で塾や予備校の力を借りると良いでしょう。もっとも、近年はスタサプに代表される優良なオンライン授業というものが存在します。自分で生活を律しながら学習できるのであれば、そうしたオンラインコンテンツをベースに、演習と対策を組むことがきちんとできれば可能性は見えてきます。

 以上見てきたように、首都圏で展開される様な医学部特化型予備校を活用しない場合、地域のトップ校に入学するか、普通の塾・予備校とオンラインコンテンツをフル活用する方法が考えられます。いずれにしろ、医学部を目指す場合はプロの助言や指導の手を借り、なぜ医学の道を目指したいかを深く自問する姿勢が必要です。医学部受験においては面接やグループディスカッションで不合格となることも起こり得ます。受験勉強をすることに加え、医学を目指す心からの動機を自分の言葉で伝える必要があるのです。
2022年03月31日 08:08

[参考書] 忍耐力を持って取り組む

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 News Picksの公開動画の中で学習に関する回があり、学習の専門家たちが討論していました。その学習の専門家の中に予備校講師の吉野敬介先生が混じっており、思わず試聴してしまいました。予備校での指導経験の中から効率的な学習とは何かを伝えておりましたが、やはり吉野節は健在で、話に引き込む力は他のコメンテーターとは一味違うなあと思いながら見ておりました。

 記憶の定着に関するテーマの流れから、「できない生徒に限って参考書をたくさん持っている」と吉野先生は語ります。少し解き進めた段階で飽きてしまい、そのタイミングでまた新しい参考書を手にしては同じことの繰り返し。勉強しようという意欲は素晴らしいですが、努力を向ける方向性がズレてしまっている生徒がたくさんいるとのことです。例えば、世界史や日本史といった科目で論述対策の問題集は一冊で十分なはずです。それにも関わらず、不安からか一冊をやり通すのではなく、別の出版社の論述問題集を買って、結果どちらも歴史の前半の章までしか終わらなかったという事態が起こりがちです。友だちやネットの評判などによっていろいろな参考書に目移りすることもあるかもしれません。しかし、大切なのは参考書を完全に活用し理解し、演習量を確保することです。吉野先生曰く、「忍耐力を持って取り組む」です。一冊を完璧に活用し切って、なおかつ次のレベルへステップアップする必要性があるときのみ、別の参考書へと移るのがよいのではないでしょうか。

 家庭学習においても同じことは言えます。まずは学校・塾で使用しているワーク・テキストを十分に消化すること。その上で補足が必要な場合には、単元や目的を絞った市販の参考書を検討するのがよいかと思います。学校・塾と同レベルの参考書を同時並行に行っても、それぞれの理解・習得が分散してしまうだけです。まずは目の前のテキストを忍耐力を持って使いこなすことから始めましょう。
2022年03月23日 18:04

【2022共通テスト】センター試験も含めても最高難度

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【2022共通テスト】過去最高難度

 2022年の共通テストは、大方の予想通り難化しました。しかし、塾業界も驚いたのがその難易度が過去のセンター試験も含めて最高難度であったことです。平均点の速報では、数学IAが40.25点、数学ⅡBが45.89点、国語が108.79点、その他、前年の点数よりも20点以上下がった生物50.08点など、英語や地歴公民などを除けば軒並み低い点数が並びました。これまでの模試から想定して来た点数より大幅に下がってしまった生徒が多数発生しているはずで、共通テストのみで合否判定を図る予定だった受験生にとっては本当に滑り止めることができるのだろうかと不安になっていると思います。最終的な出願先は学校の先生、塾・予備校等と相談して決めることになると思いますが、自分が当初目指していた大学にできれば挑戦してほしいと願っています。というのも、受験生の伸びとういうのは、1月の共通テスト明けからも期待でき、最後の頑張り時がこの1~2月だからです。高校によっては自由登校になり、模試もないこの時期こそが一番演習と過去問の復習に打ち込める時期です。そして、この学習努力は国公立二次、私立の入試において必ず結果となって表れてきます。受かる生徒というのはこの1~2月を無駄にしません。
 最後に私自身の経験も補足すると、1月から2月にかけての最終期間が受験生として一番熱かったと思います。たしかに、塾で働く身になった今から振り返れば、あれは非効率だったとか、あれを繰り返せばよかったとかアドバイスは無数に思いつきます。しかし、生徒にもたまに話すのですが、あの時の受験期に戻れればと願ったことは一度もありません。一日1日に余力を残さず、あれ以上はできなかったと思えるほど打ち込んだからです。最終的な結果に納得できる受験生は、およそこの考えに共感するはずです。今から勉強法を変えたり、参考書を新しくする必要はありません。これまでの自分の学習スタイルに自信を持ち、入試当日まで不屈の精神で立ち向かう。それだけです!
2022年01月20日 15:23

全国学力テストー上位校の分析

【全国学力テスト】トップ常連校の強み

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2年ぶりの実施となった2021年度全国学力テスト。緊急事態宣言下の学校休校やリモート授業による大番狂わせが見られるかと思いきや、例年の上位校は今年もランクを維持。国語・算数の合計平均点で見ると、小中学校共に1位は石川県、2位は秋田県・福井県(中学校同率2位)。小学生3位は福井県と東京都。東京都の躍進が見られた他は、北陸勢と東北の秋田県が例年通り上位にランクインしました。ちなみに茨城県は小学生国語16位・算数13位、中学生国語30位・数学25位。中学生のランクが国語・数学共に前回調査よりも10位以上下落しています(茨城県教育委員会)。
 北陸の公教育や秋田県の学校教育の特徴はこれまでもメディアや教育雑誌で多数取り上げられてきました。これら上位常連校はコロナ禍にあっても教育立県のポジションを失わず、伝統的な公教育の効果は短期間では崩れない盤石なものであることが明らかになりました。北陸県のテスト結果の特徴は、国語・算数共に記述解答への正答率が高いということが言われています。記述回答への抵抗感がない、あるいは文章題への抵抗感がないことの表れかもしれません石川県や秋田県の学校では、授業中での生徒の発言や課題解決の時間を積極的に取り入れており、知識に偏らない授業が展開されています。いわゆる、対話型授業、探求型授業と呼ばれるスタイルです。この授業スタイル自体は、他の都道府県の学校も取り入れていますが、長年の教育成果の積み重ねも考慮すると、学力テスト上位校の学校は対話・探求型の授業に習熟していると考えられます。その他、多くのメディアで指摘されていることですが、家庭学習の支援が早期から伝統化されていることも大きいと考えられます。例えば、秋田県の指導する家庭学習は基本的に365日毎日行うものです。ノートに学習内容や調べ学習を記し、教師がチェック・コメント。ペースの速い生徒は年間に十数冊のノートを家庭学習として積み上げるそうです。生徒は自ら興味があるものならば生物の特徴や戦国大名などを次々に調べて来て、大切そうに見返す姿も見られるとのことです。もちろん、多くの学校が採用しているようなドリルに取り組む生徒もいるようですが、やはり繰り返す回数が他の都道府県と比べても多くなる傾向にあります。家庭学習の指導の充実は通塾率の低い北陸県や秋田県の大きな支えでもあり、毎日の積み重ねが教育成果となって表れることを示しています。茨城県も学校の方針によって家庭学習ノートがあったりなかったりしますので、課されている生徒は積極的に活用することを推奨します。もちろん、塾に通っているという生徒は塾の宿題とのバランスを図りながら活用していきましょう。1日1ページでも2ページでも、日々の学習の集積が進級や進学、受験の時にアドバンテージとして効いてくるはずです。
2022年01月04日 15:18
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