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☆研究学園校ブログ☆

[参考書] 忍耐力を持って取り組む

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 News Picksの公開動画の中で学習に関する回があり、学習の専門家たちが討論していました。その学習の専門家の中に予備校講師の吉野敬介先生が混じっており、思わず試聴してしまいました。予備校での指導経験の中から効率的な学習とは何かを伝えておりましたが、やはり吉野節は健在で、話に引き込む力は他のコメンテーターとは一味違うなあと思いながら見ておりました。

 記憶の定着に関するテーマの流れから、「できない生徒に限って参考書をたくさん持っている」と吉野先生は語ります。少し解き進めた段階で飽きてしまい、そのタイミングでまた新しい参考書を手にしては同じことの繰り返し。勉強しようという意欲は素晴らしいですが、努力を向ける方向性がズレてしまっている生徒がたくさんいるとのことです。例えば、世界史や日本史といった科目で論述対策の問題集は一冊で十分なはずです。それにも関わらず、不安からか一冊をやり通すのではなく、別の出版社の論述問題集を買って、結果どちらも歴史の前半の章までしか終わらなかったという事態が起こりがちです。友だちやネットの評判などによっていろいろな参考書に目移りすることもあるかもしれません。しかし、大切なのは参考書を完全に活用し理解し、演習量を確保することです。吉野先生曰く、「忍耐力を持って取り組む」です。一冊を完璧に活用し切って、なおかつ次のレベルへステップアップする必要性があるときのみ、別の参考書へと移るのがよいのではないでしょうか。

 家庭学習においても同じことは言えます。まずは学校・塾で使用しているワーク・テキストを十分に消化すること。その上で補足が必要な場合には、単元や目的を絞った市販の参考書を検討するのがよいかと思います。学校・塾と同レベルの参考書を同時並行に行っても、それぞれの理解・習得が分散してしまうだけです。まずは目の前のテキストを忍耐力を持って使いこなすことから始めましょう。
2022年03月23日 18:04

[みどりの学園義務教育学校] コスパ最高の公立校

[みどりの学園義務教育学校] コスパ最高の公立校

 
つくば市立みどりの学園義務教育学校は茨城県つくば市に2018年に開校した9年間の小中一貫校で、全校生徒は1600人。公立校ながら英語教育やICT教育に注力しており、県内外の教育関係機関から注目されています。低学年の内からiPadや大型ディスプレイを使った共同学習、プレゼンテーションに取り組んでおり、私立学校と見間違えるほどの先進的な学習スタイルを取っています。学校の立地もつくばエクスプレス「みどりの駅」から徒歩数分という好立地にあります。公立校にして充実した学習環境を享受できることから、茨城県内の公立学校として、教育の費用対効果はかなり高いと思います。

 みどりの学園義務教育学校は学校として社会に変革をもたらせる「チェンジメーカー」となる生徒の育成に努めています。その方針の下、9学年全てにおいてICT活用授業、探求型学習、プレゼンテーションなどを取り入れています。もちろんプログラミングも2018年の開校以来取り組んでおり、「スクラッチ」などの視覚的プログラミングによりロボットを操作したり、「マインクラフト」を通して未来の環境都市を創造する学習も手がけています。また、図書館は英語の絵本などが豊富に用意されており、開放的な設計を取り入れています。私たちの抱いている学校の図書館というイメージと違い、だいぶ開放的で明るい印象となっています。ここなら読書や調べ学習もはかどると思わせてくれます。その様にして調べたり、考えた学習成果を発表するプレゼンテーションのスキルも身につける事ができます。実際に、校舎の教育風景を文部科学大臣も視察に来ており、生徒たちはその場で臆せずプレゼンテーションを披露しています。電子黒板を用いての生徒の意見紹介や、タブレット端末を持つ生徒が発表する様子は、世界の先進国では珍しくありません。日本の公立校において、ようやくここまで追いついたかという感想を持ちました。多様な学びのスタイルは生徒の興味に火をつけるきっかけとなります。学校の勉強がヒントとなって自分から没頭できる分野を見つける事ができたら、学校や保護者としてこれ以上の喜びはありません。

 以上見てきた様に、今回は公立校ながら最先端の教育環境を用意しているみどりの学園義務教育学校を紹介しました。一連の取り組み事例を見て、ようやくグローバルスタンダードな教育風景が身近なものになってきたなと感じました。先進的な教育というとつい私立学校に目が行きがちですが、自治体や学校として優れた教育環境を整備している事例は他にもあるはずです。ICT分野やSTEAM教育で優れた取り組み事例を今後もご紹介していきたいと思います。
 
みどりの学園義務教育学校HP: https://www.tsukuba.ed.jp/~midorino/
2022年03月16日 15:03

[国際教養大学]秋田県の最強公立大学

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[国際教養大学]秋田県の最強公立大学

 秋田県秋田市にある国際教養大学(通称AIU)をご存知でしょうか。海外のキャンパスを想起させる広大なキャンパスに、国際教養学部・国際教養学科のみの単科大学として存在します。主な特徴は、全寮制で授業は全て英語、1年間の留学が義務付けられている点です。公立大学ということもあり年間の学費は70万円前後(寮費・留学中の生活費除く。2022年度)と、私立大学に比べても教育へのコストパフォーマンスはかなり高いと思います。語学教育に留まらずグローバル人材としての教養を身に着けられる大学として高い評価を得ています。2004年の設立以来、学生からの人気も上昇中で、現在の偏差値は67.5~70(スタサプ進路)と立派な難関大学となっています。共通テストと個別試験の英語併用型、英語と国語受験、英語と小論文受験という入試方式が用意されており、英語と共に国語力を入学時に重視していることが分かります。

 英語を話せるようになりたい学生はもちろん、本当の意味でのグローバル人材として活躍したい学生にはお勧めの大学です。多くの授業が1クラス20名以下で、ディスカッション、プレゼン、レポートといった課題からいい意味で逃げることができません。キャンパスの4人に1人は海外からの留学生です。また、グローバル人材として活躍するために日本人としての確たるアイデンティティを重んじていることから、日本史に関する講義、日本文化に関する授業が充実している点もAIUの特徴です。何語を話せるかより、何を話せるかということを重視しています。日常会話を流暢に英語で話せることはAIUにとって最終目標ではないのです。こうした骨太のキャンパスライフを支えるのは教職員の他に、施設面からの貢献もあります。「中嶋記念図書館」は365日24時間利用可能で、秋田杉を用いた独特の傘型円形図書館はまさに知のコロッセウムです。一般入場も可能なので、一度は訪れてみたい図書館の一つです。

 秋田県という恵まれた広大な立地で国際教養を学び、世界に通用する学生を育成する、まさに最強公立大学です。単に英語が話せるではなく、英語でビジネス、社会に価値提供したいと考えている受験生にはお勧めの大学です。


国際教養大学HP:https://web.aiu.ac.jp
2022年02月24日 17:03

【土浦一高】Noblesse Oblige

【土浦一高】Noblesse Oblige

 前回茨城県内最高難度の水戸一高を紹介しましたが、水戸一と双璧を成すのが県南地区にある土浦一高(附属中あり)です。令和4年度の志願倍率こそ1.19倍と、水戸一高の1.82倍よりは低いですが、偏差値72と間違いなく県内難関校です。合格実績でも水戸一高と競っており、令和3年度の東大合格者数は22名(水戸一23名)、筑波大36名(水戸一23名)、東北大21名(水戸一38名)と、好敵手の位置付けにあります。水戸と土浦は地理的に離れている事情があり、受験生がこの2校を天秤にかけて検討することはほぼありません。県北に近いトップ層の生徒は水戸一高を、県南に近いトップ層の生徒は土浦一高を目指すというイメージです。どちらに入学しても、校内で上位にいれば東大をはじめとした難関大、医学部に合格できる可能性が高くあります。

 土浦一高は教育理念の「Nobless Oblige」の下、高い知性と豊かな人間性を涵養することを目指し、授業のみならず、学校行事や部活動、探究型学習への取り組みが盛んです。自立型探究学習のフィールドワーク、プレゼンテーション発表などのテーマを見ても、SNSと若者、SDGs、ジェンダー論など、さながら私立学校のような活発な活動を見せています。同じことは進路指導にも通じていて、「授業第一主義」を掲げ、一つひとつの授業を大切にしています。実際、同校の定期テストには東大をはじめとする難関大の問題が出題されることから、学校の授業をきちんとこなすことがすなわち大学受験対策につながっています。もちろん、同校の在籍生も予備校や塾に通っている生徒もいますが、塾なしで校内の課外活動をフル活用して大学受験に挑む生徒もいます。高校2年次からは医学系コースを設けており、二次試験対策はもちろん、医学部特有の小論文・面接対策も校内で実施します。また、水戸一高と同様、東大研究会(他難関大含む)が設けられていることから、予備校並みのハイレベルな課外授業が展開されています。受験勉強を生徒任せにしない、「授業第一主義」を掲げる同校ならではの手厚い進学サポートと言えるでしょう。
 
 同校の高い進学実績は校内の「Nobless Oblige」の伝統と、教職員の努力による課外講座によって支えられています。茨城県南から全国トップ大学を目指す志がある受験生には、ぜひ目指して頂きたい学校の一つです。

土浦一高HP:https://www.tsuchiura1-h.ibk.ed.jp
2022年02月23日 01:51

【水戸一高】県下最強の「学問第一」高校

【水戸一高】県下最強の「学問第一」高校

 令和4年度の県立高校の最終志願状況が公表され、茨城県内では水戸一高が普通科の中では最高倍率の1.82倍となりました。先月実施された県立中学入試でも、水戸一高附属中は4.91倍と県内で最も人気の学校であることが分かります。学校として「学問第一」を掲げている通り、水戸一高の偏差値は71~73となっています。県内のトップ層が集まる同校の魅力はどこにあるのでしょうか。

 水戸一高は公立の普通科高校ですので、入学時において特進クラスや医学科クラスといった枠はありません。しかし、入学後の手厚い進学サポートを見ると、その高い大学合格実績にも納得できる取り組みが行われています。同校の令和3年度の東大合格者数は23名、東北大学38名(医学部1名)、筑波大23名(医学部5名)、慶應15名(医学部2名)となっており、その他の実績も含めると難関国公立大学と医学部に強みを発揮していることが分かります。これらの実績を支える取り組みの一つとして挙げられるのが、外部講演者や大学教授を招いた医学部セミナーや東大研究会といったトップ校を目指すためのオリジナル講座です。同校OB・OGの医師や大学生を招くことができる校友人脈が、これから受験を目指す在校生の指針となることは明らかです。また、医学部専門予備校の講師を招いての医学部セミナーや教科研究会も、公立校としては手厚い進学サポートであると言えます。専門家による情報提供と難関大受験に耐えうる教科指導力の高さが同校の伝統となっています。こうしたトップ層向けのオリジナル講座が充実しているおかげで、茨城県内にいながらにして首都圏の中高に劣らない情報量と受験対策が可能となっています。

 昨年から附属中からの入学が可能となった流れもあり、同校の人気はしばらく高止まりすることと思われます。県立中学入試で不本意な結果を受けた受験生も、そのポテンシャルを捨てずに学習を続ければ、高校入試でも水戸一高にリベンジすることは可能です。東大や医学の道を目指す志の高い生徒にとって、水戸一高はこれからも魅力を持つ県内トップ校であり続けるでしょう。
 
水戸一高HP:https://www.mito1-h.ibk.ed.jp
2022年02月22日 19:29

【北鎌倉女子学園】Apple認定Distinguished School

【北鎌倉女子学園】Apple認定Distinguished School 

 古都鎌倉の山の上にある北鎌倉女子学園(通称キタカマ)をご存じでしょうか。朝は「ごきげんよう」の挨拶から始まる、のびやかな自立した女性を育てることを理念に掲げる中高一貫校です(高校からの入学も可能)。中高それぞれ普通科と音楽科があります。知性と共に品性を重んじる校風は女子校らしく、一方で国内屈指のICT導入教育を行うことで、グローバル化する世界で活躍できる生徒を育てています。中学偏差値は40~42(首都圏模試)、高校偏差値は47~57となっています。中学入試には通常の4科目入試の他、算数入試、英語プレゼン入試といった独特な入試方式もあります。学校の教科書レベルを十分に理解し、過去問で演習対策を行うことで合格ラインを目指せます。

 北鎌倉の落ち着いた周辺環境と女子校という伝統を活かし、鎌倉市と連携した文化活動や、行事、語学教育に力を入れています。バリバリの受験勉強漬けではない点がキタカマの良さでもあります。また、Apple社認定の学習環境、革新的な指導も売りで、全館Wi-Fi完備、電子黒板、iPadは一人一台、生徒用PCはMacBook Airという充実ぶりです。先進的なICT教育は授業の質も上げており、iPadを活用することで動画、描画、作曲、プレゼンテーションの幅が広がり、それぞれの探究学習につなげています。その成果は総合探究(KGプロジェクト)と呼ばれるプロジェクト学習に表れており、各自の興味に基づいて芸術、農業、国際、サービス等でのフィールドワーク、研究を通して将来の職業観ににつながる学びを展開しています。このような生徒個人の特性や趣向に沿った学びはアダプティブ・ラーニングと呼ばれ、これからの社会を生き抜く上で自分が何が好きで、何を目指したいのかを発見する手助けとなります。キタカマの国内屈指のICT教育環境が、まさにアダプティブ・ラーニングを支えているといえます。

 今回はICT先進教育の実践校として紹介しましたが、それ以外にもキタカマの良さはあります。教室は予備校を思わせるほどきれいな机と椅子が設置され、音楽科を擁することから音楽教室、練習室、個人指導室が充実しています。北鎌倉の四季あふれる静かな環境で学べることは精神面にもプラスの影響を与えるでしょう。自分の興味をじっくりと発見、探究したい生徒、充実したICT環境で学びたい生徒にはお勧めの学校です。


北鎌倉女子学園HP:https://www.kitakama.ac.jp
2022年02月21日 15:23

【2022年度茨城県立中学校】適性検査講評

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【2022年度茨城県立中学校】
 適性検査講評


 2022年度の茨城県立中学校適性検査は、昨年度の記述採点のミスの反省を踏まえ、記号問題が大幅に増加しました。適性検査対策として記述対策を重点的に行なっていた塾も多かったと予測できるので、この記号問題の多さに面食らった受験生もいたことでしょう。もっとも、難問と分類されるような設問はなかった印象なので、形式が異なったとはいえ、通常の受験勉強をきちんと行なっていれば高得点が可能な内容だったのではないでしょうか。人気校の倍率は水戸一高付属中が4.91倍、水海道一高付属中が3.78倍、並木中等が3.67倍、土浦一高付属が3.21倍となっています。

 適性検査Iは例年通り算数的分野と理科的分野から各2大問ずつの構成となっています。算数分野では図形と角度の標準的な問題、組み合わせ・規則の標準的な問題の出題となっており、図示や書き出しながら考えることで解答を導くことが可能となっており、見積りと計算速度がトレーニングされていれば時間内に完答可能な内容でした。理科分野では生物の観察、食物連鎖、振り子の運動とメトロノームの応用問題が出題されました。生物の観察からは、教科書や資料をきちんと読んでいれば正答可能な内容で、写真などをきちんと見ている生徒には容易だったでしょう。振り子の運動とメトロノームの問題では、図とグラフからヒントを読み取ることも可能で、対策していれば早く正答することが可能ですが、予想できなくても当日読み解くことが可能な内容でした。

 適性検査Ⅱは大幅に記号問題が増え、正確な読み取りと読解スピードが求められる内容となっています。出題された記述問題の分量も20字~30字程度で、80字以上の記述対策に時間を割いていた関係者は拍子抜けしたかもしれません。社会分野からは地図記号の読み取り、複数のグラフ・表の読み取りが出題されており、難易度は例年より易し目となっています。歴史・公民の用語を書かせる出題はなく、公立校受験生に不利とならない様な配慮を感じます。

 今回の適性検査は適性Ⅱで記号問題が増加したことにより、合格基準ラインも上がっています。合格ラインが高いということは、イージーミスが致命傷につながるという事でもあり、日頃から簡単なミスをしない丁寧な学習が必要でしょう。また、私立中学受験生に有利に働かない様な問題を作成していることから、公立校のみの受験生も標準的な演習と過去問を繰り返す事で合格を勝ち取れるものであると考えられます。難関中学と併願する生徒はもちろん、公立校にしぼって受験する生徒双方にチャンスのある入試であることに変わりはありません。出題形式に惑わされない、盤石な学習が合格を引き寄せます。来年度の受験を目指す新小学6年生にも、前向きなエールを送りたいと思います。
2022年02月19日 14:05

【最高の子育て】遺伝子には個性という余白がある

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【最高の子育て】遺伝子には個性という余白がある

 今回は小児科医・高橋孝雄先生の「最高の子育て」から子どもの能力に環境や遺伝子がどう影響しているのかについてご紹介したいと思います。小児科医としての数々の臨床経験から、生育上の悩み、学校の悩み、習い事の悩みに科学的に答えています。ここでは、誰もが気になる遺伝子が才能にどう関わってくるのかという点にしぼって考えていきたいと思います。

 まず、外見、運動能力、お酒に強いか弱いかといった身体的特徴に対しては、遺伝子が有意に関わってくるそうです。そのため、他の子と比較して何か苦手な事があった場合、それが運動や生体上のことでしたら無理に直そうとしても無駄に終わるケースが多いということです。苦手分野ばかり見つけるのではなく、かけっこがどうしても遅いと思っていたら、持久力は高かった。お絵描きは特に上手ではなかったが、歌のリズム感や聞き取り能力が高かったなど、そうした優勢な特性を見抜くことが大切だと高橋先生は説明されています。才能の片鱗を親が見抜けなくても、成長の過程で本人が自覚することもあれば、習い事の先生を通して伝えられることも多々あるそうで、この意味で幼少期に習い事をさせると、その子の優勢な分野が早期発見できるかもしれません。才能や能力を特徴づけるこれらの遺伝子は、良い悪いではなく「個性」として受け入れる気持ちが大切だとアドバイスされています。どの子もそれぞれ個性という名の余白があり、そこを上手く伸ばしてあげることで才能が開花するのではないでしょうか。教育には環境が大切だと言われる場合の環境も、この個性の余白に合った環境提供があって初めて最大限の効果を発揮するのであって、特性も見ない内から焦って環境を追求しなくても間に合うということです。

 つい私たちは「あの人は才能が生まれつき違う」などと思ってしまいますが、高橋先生は「極上の遺伝子も劣悪な遺伝子もない」と伝えています。どんなに優れているように見えても、全ては人間という生物の遺伝子の誤差の範囲内に収まるのです。日本人の国民性かもしれませんが、全ての領域において平均が取れる必要はないのです。大切なのは、その子の個性という余白をいかに伸ばしてあげるかです。勉強が全てでもなければ、1位が取れなければダメだというオリンピアン的価値観から少し距離を置いて目の前の子どもと向き合っていく余裕が大切です。

 
2022年02月16日 16:02

[慶應義塾大学] 攻略の鍵はどこに

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[慶應義塾大学] 攻略の鍵はどこに

 今回は大学受験シリーズ第3弾目、慶應編となります。ここでは、総合選抜方式や共通テスト利用方式は除き、学科を使った一般入試での攻略を考えてみたいと思います。慶應の全体偏差値は60~72.5(スタサプ進路)、最高偏差値72.5の学部が医学部、総合政策学部、環境情報学部と3つ難関学部があります。慶應の大学入試の特徴といえば、小論文が課せられている点が挙げられます。一般的な「国語」がない代わりに、小論文が多くの学部に課せられています。

 MARCH以上の私立大学受験生であれば、慶應の過去問で演習してみたり、実際に併願して受験する生徒もいるかと思います。一方、MARCHや早稲田を受験しても、慶應には出願しなかった層も毎年数多くいると思います。その理由の一つが、先ほど挙げた小論文の存在と、「英語」の難しさです。MARCHと前後レベルの大学の英語の問題と、慶應の英語の問題では、文章量の多さに加え、出題される語句・文法レベルも一段階違う印象を受けます。つまり、「英語」だけに関していうと、他の選択科目と比べて特に得意であるか、英語だけは慶應に特化して過去問演習をクリアできなければ当日も厳しい結果が待っていると考えた方がよいでしょう。選択科目についても学部によって特徴が出ており、例えば経済学部の世界史ですと、出題範囲が1500年以降と規定されており、受験生によっては対策時に得意・不得意がはっきりすると思います。

 次に「小論文」をどう攻略するかですが、慶應の小論文は課題文や資料を読み取ってから論述する課題型です。課題文が長めになる年もあり、現代文が得意な受験生なら突破できるかと思いがちですが、解答が決まっている国語の現代文とはやはり難しさの質が異なります。私自身今でこそ小論文のコツや慶應独特の論述対策に明るくなりましたが、現役受験生のころは突破口を見出すのが難しかったです。そもそも、首都圏とは異なり、小論文に特化した塾や講座も少なく、対策は独自に行うしかありませんでした。ちなみに、現在では小論文に特化した塾や予備校の講座も豊富に存在します。小論文に出そうなテーマに関する知識は、現代文の学習を通してある程度マスターしていましたが、知識があることと「論述できる」ことはまた別のトレーニングが必要です。課題分と資料から論点を抽出し、それに対する批評と主張を構成できなければなりません。単純な要約練習や序論・本論・結論を当たり障りなく記述するだけでは、おそらく50%も取れないのではないでしょうか。これから大学に入って学ぶ者として、論点を自ら発見し、自分の考えを論理的に伝える作業に向き合える受験生を求めているメッセージであると捉えましょう。

 このように、慶應を攻略するには、圧倒的な英語力に加え、慶應の小論文に対応でき得る論述力が鍵となってきます。多少英語ができる、現代文が得意だという理由では太刀打ちできないでしょう。慶應受験を検討している生徒は、まず過去問を手に入れ、英語の文章量と小論文の出題形式からチェックしてみましょう。


慶應義塾大学HP:https://www.keio.ac.jp/ja/
 
2022年02月11日 17:55

【早稲田大学】社会科学部を推す理由

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【早稲田大学】社会科学部を推す理由

 入試シーズン真っ只中の2月中旬を迎えております。本日は早稲田大学の個別学部紹介をさせて頂きます。大学紹介は受験生以外の方もメディアなどを通して知る機会があるかと思いますが、学部紹介に至ってはよほど興味のある方しか触れる機会がないのではないでしょうか。そして早稲田大学13学部ある内の社会科学部はピンポイントで脚光を浴びることもないので、オフィシャルな説明に加えて、在学生や卒業生から声を拾ってその全体像を理解するのが一つの手段かと思います。

 文系学部の多くが集結する早稲田キャンパス(本キャン)14号館に本拠を構えるのが社会科学部です。偏差値は67,5(スタディサプリ進路)。ちなみにその他人気学部の政治経済学部は偏差値70、国際教養学部も70、法学部67,5、基礎理工学部65となっています。社会科学部の学科は社会科学科の1学科となるため、学部定員の450人がそのまま学科人数となる大所帯です。他の教育学部などが科目によって細かく十数人〜数十人に学科人数がまとまっている所と比べるとかなり大雑把にまとめられている感じがします。設置授業も3~4年生のゼミ、専門授業を除けばほとんどが大教室での授業で、これぞ「講義」といった印象を受けるかと思います。卒業生にはデーモン閣下(タレント、コメンテーター)、津田大介(ジャーナリスト、大学教員)、与沢翼(実業家、投資家)、平井伯昌(水泳指導者、北島康介の指導者)などがいます。卒業後メディアに出てから活躍された方がほとんどかと思いますが、社会科学部自体がメディア、マスコミといった業界に関心のある学生を集めている側面もあるかと思います。設置講義の中にも「メディア論」「ジャーナリズム論」といった講義がありました。

 数ある学部の中からこの社会科学部が選ばれる理由として考えられるのが、何がなんでも早稲田に入りたいという早大第一志望層が一定数いるということが挙げられます。13学部の中から、日程や試験科目で受けられる学部は全て受けるという戦略なら、社会科学部は外せません。実際、受験倍率も8~10倍と他学部に比べて高めの傾向です。記念受験が多いと言われる早稲田大学の中でも特に受験生が集まりやすいと言われています(ちなみに、私が受験した際の倍率は11倍でした)。試験科目は英語・国語・地歴or数学、配点バランスは英語がやや高めですが、一般的な私大受験生にとって挑戦しやすい試験科目となっています。入試日は2/22と遅く、早稲田大学の中でも後半に設けられており、最後の望みをかけて受験したという受験生も多いのではないでしょうか。合格発表は3/3で、国立大学受験生並みに結果発表が遅いため、春先まで生きた心地がしない受験生も多いかと思います。また、何が何でも早稲田大学に入りたい層が狙うと書きましたが、実際に社会科学部はそうした受験生に向いていると思います。他の法学部や文学部などの学ぶことが明確になっている学部に対して、社会科学部は入学後にある程度学びの幅があるからです。それはシラバスを見れば明らかで、様々な学問との学際性を重視していることから、他学部の講義を受講して単位に算入することも可能となっています。この仕組みのおかげで、興味のある外国史や文学といった国際教養、文学部寄りの講義を思う存分学ぶ事も可能です。学生の中には、法律系の講義を多く取り、早くから公務員試験対策に備えていたり、情報、メディア系の講義を優先的に取って、インターンや就職活動につなげている学生など、それぞれアレンジして単位取得している様に思います。

 このように、早稲田大学社会科学部は絶対に早稲田に入りたい層の受け皿として機能していると考えられ、実際に入学後もそうした学生に様々な選択肢を提供してくれる場所でもあります。法学部に入れなかったが、法律も学ばせてくれる。文化構想学部に入れなかったが、創作の技法を学ばせてくれる。そんな懐の深い学部が社会科学部です。首都圏の難関大学に狙いを定め、大学受験に夢をかける受験生にとってはこれからも魅力的な学部であってほしいと思います。

早稲田大学HP https://www.waseda.jp/top/

 
2022年02月10日 18:03
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〒305-0817
茨城県つくば市研究学園
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