[みどりの学園義務教育学校] コスパ最高の公立校
[みどりの学園義務教育学校] コスパ最高の公立校つくば市立みどりの学園義務教育学校は茨城県つくば市に2018年に開校した9年間の小中一貫校で、全校生徒は1600人。公立校ながら英語教育やICT教育に注力しており、県内外の教育関係機関から注目されています。低学年の内からiPadや大型ディスプレイを使った共同学習、プレゼンテーションに取り組んでおり、私立学校と見間違えるほどの先進的な学習スタイルを取っています。学校の立地もつくばエクスプレス「みどりの駅」から徒歩数分という好立地にあります。公立校にして充実した学習環境を享受できることから、茨城県内の公立学校として、教育の費用対効果はかなり高いと思います。
みどりの学園義務教育学校は学校として社会に変革をもたらせる「チェンジメーカー」となる生徒の育成に努めています。その方針の下、9学年全てにおいてICT活用授業、探求型学習、プレゼンテーションなどを取り入れています。もちろんプログラミングも2018年の開校以来取り組んでおり、「スクラッチ」などの視覚的プログラミングによりロボットを操作したり、「マインクラフト」を通して未来の環境都市を創造する学習も手がけています。また、図書館は英語の絵本などが豊富に用意されており、開放的な設計を取り入れています。私たちの抱いている学校の図書館というイメージと違い、だいぶ開放的で明るい印象となっています。ここなら読書や調べ学習もはかどると思わせてくれます。その様にして調べたり、考えた学習成果を発表するプレゼンテーションのスキルも身につける事ができます。実際に、校舎の教育風景を文部科学大臣も視察に来ており、生徒たちはその場で臆せずプレゼンテーションを披露しています。電子黒板を用いての生徒の意見紹介や、タブレット端末を持つ生徒が発表する様子は、世界の先進国では珍しくありません。日本の公立校において、ようやくここまで追いついたかという感想を持ちました。多様な学びのスタイルは生徒の興味に火をつけるきっかけとなります。学校の勉強がヒントとなって自分から没頭できる分野を見つける事ができたら、学校や保護者としてこれ以上の喜びはありません。
以上見てきた様に、今回は公立校ながら最先端の教育環境を用意しているみどりの学園義務教育学校を紹介しました。一連の取り組み事例を見て、ようやくグローバルスタンダードな教育風景が身近なものになってきたなと感じました。先進的な教育というとつい私立学校に目が行きがちですが、自治体や学校として優れた教育環境を整備している事例は他にもあるはずです。ICT分野やSTEAM教育で優れた取り組み事例を今後もご紹介していきたいと思います。
みどりの学園義務教育学校HP: https://www.tsukuba.ed.jp/~midorino/
2022年03月16日 15:03