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【土浦一高】Noblesse Oblige

【土浦一高】Noblesse Oblige

 前回茨城県内最高難度の水戸一高を紹介しましたが、水戸一と双璧を成すのが県南地区にある土浦一高(附属中あり)です。令和4年度の志願倍率こそ1.19倍と、水戸一高の1.82倍よりは低いですが、偏差値72と間違いなく県内難関校です。合格実績でも水戸一高と競っており、令和3年度の東大合格者数は22名(水戸一23名)、筑波大36名(水戸一23名)、東北大21名(水戸一38名)と、好敵手の位置付けにあります。水戸と土浦は地理的に離れている事情があり、受験生がこの2校を天秤にかけて検討することはほぼありません。県北に近いトップ層の生徒は水戸一高を、県南に近いトップ層の生徒は土浦一高を目指すというイメージです。どちらに入学しても、校内で上位にいれば東大をはじめとした難関大、医学部に合格できる可能性が高くあります。

 土浦一高は教育理念の「Nobless Oblige」の下、高い知性と豊かな人間性を涵養することを目指し、授業のみならず、学校行事や部活動、探究型学習への取り組みが盛んです。自立型探究学習のフィールドワーク、プレゼンテーション発表などのテーマを見ても、SNSと若者、SDGs、ジェンダー論など、さながら私立学校のような活発な活動を見せています。同じことは進路指導にも通じていて、「授業第一主義」を掲げ、一つひとつの授業を大切にしています。実際、同校の定期テストには東大をはじめとする難関大の問題が出題されることから、学校の授業をきちんとこなすことがすなわち大学受験対策につながっています。もちろん、同校の在籍生も予備校や塾に通っている生徒もいますが、塾なしで校内の課外活動をフル活用して大学受験に挑む生徒もいます。高校2年次からは医学系コースを設けており、二次試験対策はもちろん、医学部特有の小論文・面接対策も校内で実施します。また、水戸一高と同様、東大研究会(他難関大含む)が設けられていることから、予備校並みのハイレベルな課外授業が展開されています。受験勉強を生徒任せにしない、「授業第一主義」を掲げる同校ならではの手厚い進学サポートと言えるでしょう。
 
 同校の高い進学実績は校内の「Nobless Oblige」の伝統と、教職員の努力による課外講座によって支えられています。茨城県南から全国トップ大学を目指す志がある受験生には、ぜひ目指して頂きたい学校の一つです。

土浦一高HP:https://www.tsuchiura1-h.ibk.ed.jp
2022年02月23日 01:51
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