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[慶應義塾大学] 攻略の鍵はどこに

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[慶應義塾大学] 攻略の鍵はどこに

 今回は大学受験シリーズ第3弾目、慶應編となります。ここでは、総合選抜方式や共通テスト利用方式は除き、学科を使った一般入試での攻略を考えてみたいと思います。慶應の全体偏差値は60~72.5(スタサプ進路)、最高偏差値72.5の学部が医学部、総合政策学部、環境情報学部と3つ難関学部があります。慶應の大学入試の特徴といえば、小論文が課せられている点が挙げられます。一般的な「国語」がない代わりに、小論文が多くの学部に課せられています。

 MARCH以上の私立大学受験生であれば、慶應の過去問で演習してみたり、実際に併願して受験する生徒もいるかと思います。一方、MARCHや早稲田を受験しても、慶應には出願しなかった層も毎年数多くいると思います。その理由の一つが、先ほど挙げた小論文の存在と、「英語」の難しさです。MARCHと前後レベルの大学の英語の問題と、慶應の英語の問題では、文章量の多さに加え、出題される語句・文法レベルも一段階違う印象を受けます。つまり、「英語」だけに関していうと、他の選択科目と比べて特に得意であるか、英語だけは慶應に特化して過去問演習をクリアできなければ当日も厳しい結果が待っていると考えた方がよいでしょう。選択科目についても学部によって特徴が出ており、例えば経済学部の世界史ですと、出題範囲が1500年以降と規定されており、受験生によっては対策時に得意・不得意がはっきりすると思います。

 次に「小論文」をどう攻略するかですが、慶應の小論文は課題文や資料を読み取ってから論述する課題型です。課題文が長めになる年もあり、現代文が得意な受験生なら突破できるかと思いがちですが、解答が決まっている国語の現代文とはやはり難しさの質が異なります。私自身今でこそ小論文のコツや慶應独特の論述対策に明るくなりましたが、現役受験生のころは突破口を見出すのが難しかったです。そもそも、首都圏とは異なり、小論文に特化した塾や講座も少なく、対策は独自に行うしかありませんでした。ちなみに、現在では小論文に特化した塾や予備校の講座も豊富に存在します。小論文に出そうなテーマに関する知識は、現代文の学習を通してある程度マスターしていましたが、知識があることと「論述できる」ことはまた別のトレーニングが必要です。課題分と資料から論点を抽出し、それに対する批評と主張を構成できなければなりません。単純な要約練習や序論・本論・結論を当たり障りなく記述するだけでは、おそらく50%も取れないのではないでしょうか。これから大学に入って学ぶ者として、論点を自ら発見し、自分の考えを論理的に伝える作業に向き合える受験生を求めているメッセージであると捉えましょう。

 このように、慶應を攻略するには、圧倒的な英語力に加え、慶應の小論文に対応でき得る論述力が鍵となってきます。多少英語ができる、現代文が得意だという理由では太刀打ちできないでしょう。慶應受験を検討している生徒は、まず過去問を手に入れ、英語の文章量と小論文の出題形式からチェックしてみましょう。


慶應義塾大学HP:https://www.keio.ac.jp/ja/
 
2022年02月11日 17:55
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